能登地震義援作品【藤野征一郎】能登ひば木地 Paperweight “SHITAMI” 板壁から能登を想う VOL.2 小【10-A】[2104150000]
¥3,520
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Paperweight “SHITAMI”
板壁から能登を想う by @seiichirofujino
このペーパーウェイトは、能登のアテの木の木地に私が漆塗りと箔貼りを施しました。能登の風景とも言える下見板の多様な表情を想い描き、木目の凹凸が映える表情とつるりとした木肌とを組み合わせた作品です。
注釈:下見板とは、住居に施される板張りの外壁です。板を横向きの板を斜めに少しずつ重ねるように施工されます。海が近い町村に観られる伝統的な住居の外観です。素材は杉板等を使用することが多いですが、能登地域ではアテの木(能登ヒバ)が使われることもあります。その外観は、最初は針葉樹らしいしっとりとした質感ですが、潮の混じる風雨にさらされ時を経たものは銀灰色となり、木目の凹凸が映える味のある表情へと変化します。
■素材:アテ材 鉛 漆 真鍮箔 顔料 ■技法;拭き漆 漆塗
Title of work: Paperweight "SHITAMI" A paperweight that evokes Noto through its wooden walls. The artist has applied lacquer and foil to this paperweight made from Noto's Ate wood. They envisioned the diverse expressions of clapboards, which are reminiscent of the scenery of Noto, and combined the smooth surface of the wood gives an expression that highlights the unevenness of the wood grain. Notes: Clapboards are the boarded exterior walls used on houses. The boards are laid so that horizontal boards are overlapped diagonally little by little. This is the traditional exterior of houses that can be seen in towns and villages close to the sea. Cedar boards are often used, but in the Noto region Ate wood (Noto hiba) is sometimes used. At first, the exterior has a moist texture typical of conifers, but after exposure to wind and rain mixed with salty water, it turns silvery gray and changes to a tasteful expression that highlights the unevenness of the wood grain.
■Materials: Ate wood, lead, lacquer, brass foil, pigments
■Techniques: Wiped lacquer, lacquer coating
アテとは能登半島に古くから生育する木。 石川県の県木であり、能登ヒバとも言われています。 シロアリなどの害虫に食われにくく、古くから建物や工芸品等に使われてきました。
おウチの形にカットしてくださったのは、工人さん( @woodwork_koujin )今回藤野さんは、このシンプルなお家の形の木材に能登への想いを寄せて、素晴らしい作品へと昇華してくださいました。
再建のシンボルとしての家。
人々の暮らす場としての家。
いくつも集まれば街が作られます。
まだまだ能登の復興は道のはじめ。藤野征一郎さんのこの作品を通して、今一度、震災のこと、これからまた起きるかもしれない災害のこと、家族や地域の人々と過ごす日々の大切さを問いなおしてみたいと思います。
※経費を除き作品の売上は、能登地震の義援金として活用されます。
無口でありながらも、その中に情熱を垣間見れる素敵な仕上がり。箔を使っていても決して派手すぎないところが、藤野さんの作品の素敵なところです。
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商品の詳細
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【サイズ】[10-A]W3.2cm / D 6.3cm / H 3cm
【素材・技法】 ひば
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(作家名/ブランド名) 紹介
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【作家 藤野征一郎より】
漆工芸の魅力とは、その技法に関わる各々の素材の特性を生かし自らの手で造形できること、そしてその多様な技法によって生まれる豊かな質感の表現だと思います。伝統的な漆工芸の素材は多くが有機物を使用し、またほとんどすべての行程を人の手で行うことから、制作することは自然や生命を創出するかの様な感覚を抱きます。この造形表現や質感表現を追求していくなかで、私は素材そのものが生きている様を表現したいと考えています。
私の作品は、主に木材等による胎の上に漆芸の伝統技法に基づいた表面仕上げを施しています。
漆の塗膜は、隠蔽力がとても弱い特徴があります。そのことから私は漆というものが「透明」であることを意識するようになりました。 もちろんそれは視覚的な意味ではありません。通常30回以上の行程を繰り返してできる漆の表層から、独特な透明感が体現されていることに気付いたのです。
私はこの透明感を解り易く伝えたいと考えました。そこで木彫と漆艶との構成、すなわち質感の対比に注目しました。木材の彫刻加工および表面仕上げにおいても、独自の試みを行ってきました。
伝統的な漆芸技法は有機物を素材に扱い、またほぼすべての行程を人の手で直接的に行うことから、生命を創出するかのような感覚を抱きます。木材を彫刻した質感は胎の存在を現し、窺い見ることのできない物体の内部を暗示しています。そしてそれが漆を深く塗り込んだ表層である外部と密接に絡み合っていることもまた、生命を創出する感覚を私に抱かせるのです。
私は木彫刻と漆芸の技法によってできる造形表現や質感表現を追求していくなかで、素材そのものが生きている様を表現したいと考えています。
I finish the surface of my work using a traditional Japanese lacquering technique called Urushi.
Each layer of Urushi has a low opacifying strength. I started to pay attention to the transparent nature of Urushi when I saw a unique clarity emerge after a repeated coating process (which usually requires over 30 layers).
In order to express this transparency in the best way possible, I experimented with the carving and finishing process in my own way. I turned my attention towards the contrasting textures between the wood base and the finish.
The use of organic materials in this traditional method gives me a feeling of creating life. The texture of carved wood express conception, hinting at the inner core of an undecipherable object, closely amalgamates with the outer layer thoroughly covered in Urushi.
I pursue the expression of form and texture, through wood carving and Japanese lacquer art, with the aim to represent the materials as they truly are.
FUJINO Seiichiro/藤野征一郎
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取扱上の注意
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【お手入れ方法】
・漆の器は食器洗浄機、電子レンジはご使用になれません。
・台所要洗剤や柔らかいスポンジの使用は構いませんが、長い間ご愛用して頂くために、研磨用のスポンジ使用は避けてください。
・紫外線は苦手です。日光のあたる場所に長時間放置しないでください。日焼けしてしまいます。 ・日のそばに置くと変色することがあります。
・焼き物やガラスの器などと重ねないようにしてください。傷がつくことがあります。
・汚れが取れない時などは、しばらく水に浸しても大丈夫です。
・漆の香りが気になる時は、しばらく置いてからご使用ください。
【破損に関するご注意事項】
扱いによっては割れたり折れてしまうものです。配達後の破損につきましては、配達後1週間以内でであっても交換には一切お答えできませんので、ご了承下さい
・万が一漆が痛んでしまった時は修理も承ります。木地自体が割れてしまったり、ひびが入ってしまった場合には修理できない場合がございます。送料と修理代がかかります。詳しくは店舗までお問い合わせください。
※お送りする商品は、写真のものと色味など異なる場合がございます。
ご希望の方は写真をお送りいたしますので、メールにてその旨ご連絡お願い致します。


▲全て裏は朱